AYA世代のがん診療
AYA世代とはAdolescent and Young Adult(思春期および若年成人)の略で、15歳から39歳位までの世代を指します。悪性腫瘍に罹患したAYA世代の患者さんは、学業、就職、妊娠・出産など特有の悩みを抱えています。2018年に閣議決定された第3期がん対策推進基本計画の中に国が取り組むべき施策の1つとして「AYA世代のがん患者に対する支援体制の構築」が掲げられました。
そこで当院では、産婦人科医師、泌尿器科医師、看護師、ソーシャルワーカーが中心となり、AYA世代の患者さんが抱える問題に対して多様な視点から対応しています。
患者さんの治療をする際には、妊孕性の温存が重要となります。エビデンスに基づいた情報を提供した上で、患者さんとご家族の意向を十分に尊重して治療方針を決定しています。ご希望に応じて治療開始前に生殖医療の専門施設への紹介も行っております。
また、婦人科領域では、卵巣摘出後の卵巣欠落症状に対してもエビデンスに基づいてホルモン補充療法を行い、治癒後の患者さん(いわゆるがんサバイバー)の生活を長期間にわたり、サポートしていきます。
AYA世代の患者さんの診療、特に妊孕性温存について相談事例が生じた際には、女性の場合は産婦人科の茂木医師、男性の場合は泌尿器科の畠医師が中心となり、医師、薬剤師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカーなど様々な職種のスタッフと連携して問題を解決していきます。